渡辺淳一
■渡辺淳一(わたなべ じゅんいち)
□肩書き
作家 医学博士
□生年
1933(昭和08)10.24(蠍座)
□没年
2014(平成26)04.30(享年80)
□出身地
北海道上砂川町
□出身校
札幌市立幌西小学校
北海道立第一中学校
北海道札幌南高校
札幌医科大学医学部
札幌医科大学大学院医学研究科修了(=63年)
□略歴(満年齢)
69年(36歳)小説「小説・心臓移植」出版。
70年(37歳)小説「光と影」で 第63回直木賞。
97年(64歳)小説「失楽園」出版。
※他の主な作品:
小説「遠き落日」「ひとひらの雪」「愛の流刑地」
■渡辺淳一
□幼少時代〜
・父親は数学教師。
・中学時代、国語教師を通じて文学に親しんだ。
・高校時代、「阿寒に果つ」のモデルとなる女生徒と出会った。
・大学時代、実習で精子と卵子が受精する様を顕微鏡で見て、
「男はフラれる生き物だ」という事を実感した。
□私生活
・好物…鯛味噌茶漬け。
・酒が好き。好きな酒はビール、ワイン。
・おしぼりが好き。
・別荘がある所…北海道札幌市の郊外(=01.09現在)。
・正月とお盆は遠出せずにたいてい都内で過ごす。
・「事実婚」「夫婦別姓」に大賛成の立場を取る。
・メールが好き。
・若い頃はダンスが得意だった。
ダンスホールで次々と女性に声をかけて5人連続で断られた事があった。
・自他ともに認める女性好き。
異性への興味を持ち続ける事は生命力の現れと思っている。
若い頃は「50歳になれば落ち着くだろう」と思っていたが全然落ち着かなかった。
もし異性に対する興味を失ってしまった人はすぐに「枯れた人」になると思っている。
・交際している女性が他の男性と住んでいるマンションに押しかけて
糸鋸でチェーンロックを切ろうとして警察に捕まった事がある。
・不倫交際をした事がある。
・エッセイ集「告白的恋愛論」で10人の女性との恋愛体験を告白(=09年)。
エッセイ集で取り上げなかった他の女性から文句を言われた。
■渡辺淳一
□人間関係
・夏樹陽子…友人。ゴルフ仲間。渡辺作品の愛読者。
・津川雅彦…渡辺原作の作品で数多くのラブシーンを演じている。
渡辺が作者じきじきに津川に出演リクエストをする。
・川島なお美…ドラマ「失楽園」でラブシーンを演じてヌードを披露、
テレビドラマのエロス表現の限界に挑戦。
渡辺作品の愛読者。渡辺原作の作品に多数出演。
・黒木瞳…・映画「化身」でラブシーンを演じてヌードを披露。
・寺島しのぶ…映画「愛の流刑地」で激しいラブシーンを演じてヌードを披露。
・七瀬なつみ…映画「桜の樹の下で」でラブシーンを演じてヌードを披露。
・三田佳子…好きな女優。
・堀内敏子…64年結婚。
■渡辺淳一
□エピソードなど
・処女作「イタンキ浜にて」発表(=54年)。
・同人雑誌「凍檣」に参加(=57年)。
・雑誌の脚本募集に入選した「人工心肺」がテレビドラマ化された(=59年)。
・母校・札幌医科大学に整形外科講師として勤務しながら小説を書き始めた。
・作家活動に専念する為に退職して上京(=69年)。
・「遠き落日」「長崎ロシア遊女館」で第14回吉川英治文学賞受賞(=80年)。
・原稿は原稿用紙に濃い鉛筆で書く。
・中高年の男女の恋愛(性愛)を大胆に描いた作品を多数上梓。
映画化に際してR-18指定を受けた作品がいつくかある。
映画「愛の流刑地」は上映時間の約半分がラブシーン。
・小説「失楽園」は300万超のベストセラー。
・小説「失楽園」の恋愛描写は自らの実体験に基いている。
・日本語は性愛に関するボキャブラリーに乏しいので性愛シーンを書くと疲労する。
特に女性器を表す言葉の数が少ない(調べたらフランス語には約180の表現があった)。
ポルノ小説のように書くなら楽だが文体の清潔感を失わないように深く書くのは難しい。
・「失楽園(する)」が新語・流行語大賞グランプリを受賞(=97年)。
・渡辺淳一文学館が開館(札幌=98年)。
・小説「失楽園」「愛の流刑地」は「大人の純愛を描いた小説」と評された。
・小説「愛の流刑地」は過激な性愛描写と連載紙(日本経済新聞)のギャップが話題になった。
・菊池寛賞を受賞(=03年)。
・紫綬褒章を受賞(=03年)。
・エッセイ集「鈍感力」が100万部以上のベストセラー(=03年)。
・エッセイ集を多数上梓。
・渡辺作品は中国で人気がある。
現地でのサイン会に海賊版を持って並ぶ人がいる。
・小説「愛の流刑地」など計6作品が無断で中国語で出版されているとして、
中国の出版社を上海の裁判所に提訴(=08年)。
凡例:20.01現在=2020年1月現在