殿山泰司

殿山泰司


■殿山泰司(とのやま たいじ)

 

□肩書き

 俳優

 

□所属

 松竹(42年〜50年)

 

□本名

 殿山泰爾

 

□別名

 夏目銅一

 殿山泰二

 

□生年

 1915(大正04)10.17(天秤座)

 

□没年

 1989(平成01)04.30(享年73)肝不全

 

□出身地

 兵庫県神戸市→東京都中央区銀座

 

□出身校

 中央区立泰明小学校

 府立第三商業高校

 

□略歴(満年齢)

 57年(42歳)映画「幕末太陽傳」出演。

 60年(45歳)映画「裸の島」主演。

   76年(61歳)映画「愛のコリーダ」出演。

 ※他の主な出演:

  映画「お早う」「人間」「夏の妹」

 

□趣味

 読書


■殿山泰司

 

□幼少時代〜

・実家は銀座のおでん屋「お多幸」を経営。

・弟がいる。

・中学時代から玉ノ井や吉原の遊郭に通った。

・高校を素行不良で中退。

 

□私生活

・酒が大好き。

・好きな音楽…ジャズ。

・ミステリー小説が好き。

・野球帽、ジャンパー、ジーパンが普段着の定番。

・根は内向的な性格らしい。

・稼いだ金を家に入れず、酒、ギャンブル、女遊びで浪費。

・「生涯で抱いた女性は1000人以上」と噂された。

・正妻以外に長年連れ添った愛人がいた。

・妻と愛人に看取られて他界、ふたりの間で分骨が行われた。


■殿山泰司

 

□人間関係

・田中小実昌…友人。飲み友達。

・朝丘雪路…泰明小学校の後輩。

・新藤兼人、吉村公三郎…両氏の監督作品に多数出演。

 両氏が設立した独立プロ・近代映画協会に創設メンバーとして参加。

 殿山の生涯を描いた映画「三文役者」を新藤が監督(=00年)。

・竹中直人…映画「三文役者」で殿山を演じた。

・千秋実…新築地劇団の同期。

・曙子……?年結婚。


■殿山泰司

 

□エピソードなど

・高校中退後しばらくの間、実家のおでん屋で働いた。

・新築地劇団に入団(=36年)。

・戦時中、召集されて中国戦線を転戦。

・自称・三文役者。

・300本以上の映画に出演。

 文芸作品からポルノまでジャンルを選ばず、

 低予算映画でも物理的に可能であれば出演。

 台詞がひとつしかない端役でも全力で演じた。

・モットーは「お呼びがかかればどこへでも」。

・CMの仕事は受けない主義。

・重篤な肝炎を患った状態で映画「裸の島」の撮影に挑み、

 ロケ地の島には食堂さえなかったので自然に断酒&粗食になり、

 ひと夏の撮影が終わった頃には健康体になっていた。

・主演映画「裸の島」がモスクワ国際映画祭グランプリ(=61年)。

・映画「愛のコリーダ」で局部丸出しで池に落ちるシーンを演じた。

・主な著書:

 「三文役者の無責任放言録」

 「日本女地図 自然は、肉体にどんな影響を与えるか」

 「JAMJAM日記」 

凡例:20.01現在=2020年1月現在