宍戸錠

宍戸錠


■宍戸錠(ししど じょう)

 

□肩書き

 俳優

 

□本名

 宍戸錠

 

□愛称

 エースのジョー

 

□生年

 1933(昭和08)12.06(射手座/B型)

 

□没年

 2020(令和02)01.18(享年86)虚血性心疾患

 

□出身地

 東京都北区滝野川

 

□出身校

 滝野川第三小学校

 宮城県立白石中学校

 宮城県立白石高校 

 日本大学芸術学部演劇科中退

 

□略歴

 61年(28歳)映画「ろくでなし稼業」主演。

 74年(41歳)大河ドラマ「勝海舟」出演。

 91年(58歳)朝ドラ「君の名は」出演。

 ※他の主な出演:

  舞台 「サーカス殺人事件」「花咲ける騎士道」

  映画 「警察日記」「野獣の青春」「仁義なき戦い 完結篇」

  ドラマ「甘辛しゃん」「葵 徳川三代」「天地人」

  テレビ「ゲバゲバ90分!」「元祖ドッキリカメラ」「くいしん坊!万才」

  CM    「資生堂」「太田胃散」「セブンイレブン」

 

□趣味

 料理 絵画 映画のビデオ、アーミーグッズ収集

 

□特技

 乗馬

 

□特記事項

・弟は郷鍈治

・長女は紫しえ

・長男は宍戸開


■宍戸錠

 

□幼少時代〜

・父親は工作機械製作会社を経営。昭和初期に年間250万円を稼いでいた。

・大阪府大阪市北区東野田町で生まれた。 

・兄が2人、姉が1人、弟が1人いる。

・鉄にまつわる商売で成功したので「錠」という名前をつけられた。

   ※「4番目の子供だったので子作りに錠をかける」という意味もあったらしい

・3歳の時、一生食べていけると判断した父親が事業をやめて東京に引っ越した。

・敷地1500坪の大豪邸に住んでいた。

 敷地内に75坪の平屋に別棟の貸家、ふたつの築山に滝が流れていて庭に土俵もあった。

 お手伝いさんが4人いた。

・子供の頃、チャンバラをしすぎて脱腸になった。

・子供の頃、お手伝いさんがこたつに入るとこたつの中にもぐりこんで股間を観察した

 (当時は下着を履いていない人が多かった)。

・小学校入学前から母親に連れられて映画館に通った。

・小学校時代、音痴と言われて登校拒否になり、自宅に来た担任の先生が説得に来た。

・小学校時代、成績優秀。級長を務めた。

・小学校時代、群馬県四万温泉の高山村に集団学童疎開。

 食事は麦飯・たくあん二きれ・具のないみそ汁だけ。

 栄養を補う為に近所の農家の山羊の乳を飲み、蛙や蛇をつかまえて焼いて食べた。

・東京大空襲で家が焼け、戦後の財閥解体で実家が没落した。

・戦後は宮城県白石市の親戚宅で一家7人が2間で生活した。

・中学時代、ヤミ米販売(かつぎ屋)をやっていた。

   同級生から集めた米を持って東北本線で8時間かけて東京に行って料亭に米を売った。

 進駐軍からガム・チョコレート・タバコを買って同級生に米代として渡した。

 大宮、赤羽などで一斉検査がある時は誰よりも早く逃げて一度も捕まらなかった。

・高校時代、級長で番長。

・高校時代、野球部と演劇部。演劇部でいきなり主役をまかされた。

・大学1年の時、日本大学芸術学部演劇科の1歳年上の女の子と初交際。

 神宮外苑の交番の裏で双方初の初体験はうまくできずに挿入前に発射してしまった。

・上京当時、父親の愛人宅の2畳間に居候。


■宍戸錠

 

□私生活

・好物…ミスタードーナツのホームカット。インスタントコーヒー。

・得意な料理…カレーライス。ローストビーフ。

・朝食はインスタントコーヒーだけ。

・コンビニ弁当をよく食べる。

・各地の郷土料理に詳しい。

・酒が好き。ほぼ毎晩飲み歩く(=16.01現在)。

・健康法…ウォーキング(ほぼ毎晩自宅から飲み屋まで1㎞歩く=16.01現在)。

・赤やピンクのビキニタイプの下着を愛用。

・下着をつけたまま入浴して下着の上から体を洗う癖がある。

・自宅の自分の部屋はごちゃごちゃだが自分ではどこに何があるか把握している。

・ペット…犬3匹。

・住んでいた所…東京都世田谷区上祖師谷4-9-6(敷地約150坪、

 コンクリート打ちっぱなしの一軒家、外出中に火事で全焼=13年)。

・いきつけ…

 和食ダイニング「和の食彩 簓」(仙川、30年以上ほぼ毎日通っている=13.05現在)。

 インド料理「ナイルレストラン」(銀座)。

   うなぎ屋「うな将」(渋谷)。

 レストラン「アンダンテ」(週に3回行く)。

・クルマを100台乗り換えた。

・バス、地下鉄が好き(シルバーパスを愛用)。

・近所の仙川商店街が大好き。

・うなぎ屋で「うなぎの上、俺宍戸錠」と注文する。

・新幹線でテレビゲームをして騒いでいる人達に注意したら

 西武ライオンズの外国人選手だった。

・城東地区暴力団追放連絡会理事を務めた。

・日活時代の俳優・スタッフが定期的に集まる会がある。

・74歳で他界した父親の面倒をずっと見ていた。

・長女と交換日記をしていた。

・日活時代、連日女遊びをした。

 銀座や六本木でクラブを貸し切って遊んだ。

 ロケで泊まると夜中に共演の女優が何人も部屋に来て、誘うとだいたいOKだった。

 ファンの女の子が旅館の部屋に勝手に入ってくる事があった。

 同時に何人もの女性と交際していた。

・妻(游子)は元女優(日活所属)。

・結婚10年目を過ぎた頃、自律神経失調症を患った妻に、

 ひとりで海外旅行に行っていろんな人に会ってリフレッシュするように勧めた。

 それ以降、妻がエッセイ執筆を手掛けるようになった。

・セックスが大好き。

 生涯経験人数は1300人以上(=15.10現在)。

・酒を飲ませて「セックスする?」と訊いて女性を口説く。

 「しない」と答えた女の子とはその後一生会わない。

 若い頃からずっとそのやり方を通している。

 50歳の時に年間50人の女性とセックスした。

 50歳を過ぎてから年々減っている。

 2015年は誰ともセックスしなかった。

・80歳の時に5日連続で5人の女性とセックスした(下は27歳、上は30代半ば)。

 相手は全員飲み屋で知り合ってナンパした女性。

・トシを取るにしたがってセックスをすると翌日の仕事にひびくようになってきた。


■宍戸錠

 

□人間関係

・小林旭…映画「渡り鳥シリーズ」で共演(小林主演、宍戸敵役)。

・赤木圭一郎…映画「拳銃無頼帖シリーズ」で共演(赤木主演、宍戸敵役)。

・高橋英樹、和田浩治、浜田光夫、中尾彬、渡哲也、津川雅彦、

 赤木圭一郎、小林旭、川地民夫、岡田真澄、石原裕次郎、長門裕之、

 宍戸錠、野呂圭介、名和宏、二谷英明、

 和泉雅子、梶芽衣子、吉永小百合、松原智恵子、松尾嘉代、笹森礼子、

 浅丘ルリ子、白木万理、芦川いづみ、北原三枝、南田洋子

 …日活出身(年齢順)。

・名和宏、ケーシー高峰…日活ニューフェースの同期生。

・高橋英樹…日活の後輩(第5期ニューフェース)。

 高橋はニューフェースの試験で宍戸のモノマネをして合格したらしい。

 一緒に食事、麻雀。

・渡哲也…日活の後輩(最後のニューフェース)。一緒に食事。麻雀。

・渡辺文雄、竜崎勝、友竹正則、宍戸錠、川津祐介、梅宮辰夫、

 辰巳琢郎、山下真司、宍戸開、松岡修造

 …「くいしん坊! 万才」の歴代リポーター(出演順)。

・大山のぶ代…若い頃の麻雀仲間。

・安めぐみ…宍戸錠のファン。

・ちあきなおみ…義妹。弟(※故人)と結婚。

・游子…俳人、エッセイスト。62年結婚。※10.04.16他界(享年77)

・子供:

 長女…紫しえ。63.08.21誕生。タレント、エッセイスト。

 長男…宍戸開。66.09.04誕生。俳優。

 次男…表。68.12.07誕生。

 ※「宍戸の戸に錠をかけていたのを開いて表へ」という意味を込めて息子の名前を命名


■宍戸錠

 

□エピソードなど

・第1期日活ニューフェースに合格(=54年)。

 応募者約8000人の中から21人に選ばれて合格。

 学費を滞納していたので大学はそのまま中退。

・入社1年目、デビュー作「警察日記」で主役級の役を貰うが、

 アフレコの日に麻雀に行って森繁久彌や沢村貞子を8時間待たせてホサれた。

・悪役を得る為に豊頬手術を受けた(オルガノーゲンを注入=56年)。

 当時はまだ人間での成功例がない手術、

 執刀したのは実は医師免許を持っていないモグリだった。

 手術5年後からオルガノーゲンが石灰化して零下5℃以下になると凍るようになった。

・「無国籍アクション映画」と呼ばれた作品に多数出演。

 腕っ節が強い流れ者の主人公、酒場でガンファイト、妖艶な美女、決め台詞、など、

 従来の日本映画にない要素がお約束だった。

・危険なアクションシーンをノースタントで演じた。

・映画「渡り鳥シリーズ」「拳銃無頼帖シリーズ」の敵役で人気を博した。

・最盛期は年間50本の映画に出演。

・61年から「エースのジョー」として主役ローテーションに入り、

 約10年間で54本の映画に主演。

・撮影に台本が間に合わない事は日常茶飯事だった。

 「ジョーは組織の殺し屋を追って海辺の町へ行った」

 と書いてある台本を現場で膨らませて勢いで撮影していた。

・平均月給が5000円の時代に映画スターの出演料は1本200万円だった。

・ロマンポルノ路線への変更と同時に71年日活を退社したが、

・退社後も日活映画に多数出演。

・舞台「花咲ける騎士道」に出演(初舞台=71年)。

・CM「明星ラーメン」で家族と共演。

・テレビ「くいしん坊! 万才」4代目リポーター。

 82年1月から83年12月まで509回出演。

 イノシシのペニス料理を食べたら湿疹が出た。

・大河ドラマ「武田信玄」で長男・宍戸開と共演(=88年)。

・朝ドラ「君の名は」で長男・宍戸開と共演(=91年)。

・日活創立80周年記念映画「落陽」に出演(=92年)。

・映画「秋桜」で長男・宍戸開と親子共演(=97年)。

・著書「宍戸錠 男の料理」を出版(マガジンハウス=98年)。

・日活撮影所を舞台にした小説「シシド 小説・日活撮影所」を出版(新潮社=01年)。 

 石原裕次郎、小林旭、浅丘ルリ子、吉永小百合が実名で登場。

・普通の老人役を演じられるように豊頬を元に戻す手術を受けた(=01年)。

 手術の模様を撮影したDVDをリリース。

 豊頬だったの期間は44年10ヶ月(4410=シシド)。

・自宅を「メレンゲの気持ち」で公開(=10年5月15日放送分)。

・長女が「メレンゲの気持ち」に出演(=10年5月15日放送分)。

凡例:20.01現在=2020年1月現在