夏目房之介
■夏目房之介(なつめ ふさのすけ)
□肩書き
マンガ評論家 エッセイスト
□本名
夏目房之介
□生年
1950(昭和25)08.18(獅子座/A型)
□出身地
東京都港区高輪
□出身校
青山学院高等部
青山学院大学文学部史学科卒業
□略歴(満年齢)
73年(23歳)エルム社(出版社)に勤務(→76年倒産)。
76年(26歳)フリーのイラストレーターとして独立。
※主な出演:
「土曜倶楽部」「BSマンガ夜話」
※主な著書:
「夏目房之介の漫画学」「マンガの力」「マンガ世界戦略」「漱石の孫」
□趣味
カラオケ レトロなモノ収集 太極拳
□特筆事項
・祖父は夏目漱石
■夏目房之介
□幼少時代〜
・祖父は作家の夏目漱石。
・父親(漱石の長男)は東京フィルハーモニーの結成に参加
(初代コンサートマスター、バイオリニスト)。
※1999年他界(享年91)
・母親はフリーのハープ奏者。コンサートツアーで全国を飛び回っていた。
※2003年他界(享年84)
・4歳年上の姉がいる。
・父親は18歳でヨーロッパに留学後、戦争の影響で帰国する32歳まで全く働かず、
その間祖父・夏目漱石の印税で放蕩三昧の日々を送っていた。
父親はわがままな性格でいきなり怒り出す事が多かったので、
子供の頃は一緒にいるのが怖かった。
父親をテニスに誘うと「自分でボールを拾わないといけないから嫌だ」と断られた。
・生活能力・実務能力がない父親をしっかり者の母親が支えていた。
母親の実家が持っていた土地に母親が自分の才覚で家を建てた。
ハープ奏者引退後に駐車場と喫茶店を経営していた。
・父方にも母方にもほとんどサラリーマンがいない自由業家系で育った。
・子供の頃からマンガを描くのが好きだった。
・小学校時代、音楽の女性教師にえこひいきされた事に反抗して、
音楽の授業中に絶対に歌を歌わなかった。
・中学時代、作文を「出だしの唐突さが漱石に似ている」とホメられた(嬉しくなかった)。
・硬式テニスをやっていた。
・中学以降、神経性胃炎、胃潰瘍を患った。
・大学時代、大江健三郎、吉本隆明、ドストエフスキーを耽読。
・19歳の頃、不安神経症的な関係妄想に悩まされた。
・大学の卒論のテーマは「三一運動」。
■夏目房之介
□私生活
・好物…塩辛のパスタ。
・酒は飲めない。
・健康法…ヨガ。太極拳。八卦掌(中国武術)。
・花粉症。
・胃腸が弱い。
・好きな音楽…歌謡曲。
・好きな歌手…三橋美智也。
・気功に詳しい。
・アジアンテイストのインテリアが好き。
・住んでいる所…東京都世田谷区(86年購入、3LDKマンション=03.01現在)。
・購入したマンションの売り手が倒産して住んでいた部屋が差し押さえられた(=76年)。
・大きな温室が大好き。新宿御苑の植物園に通っていた。
・祖父・漱石の名刺を持っている(父親から受け継いだ)。
※それ意外の遺品は全てを神奈川近代美術館に寄贈した
・父親がさんざん遊んで使ってしまったので祖父の財産は何も残っていない。
・寝たきりになった父親を姉と交替で数ヶ月間介護した(=98年〜99年)。
・父親の遺品の懐中時計を机の引き出しに入れている。
・わがままで理屈っぽい性格。
・極度の上がり症。
・バリ島が大好き。妻と一緒によく行く。
・女の子がいる店に行くと千円札(漱石)にサインしていた。
■夏目房之介
□人間関係
・いしかわじゅん、大月隆寛、岡田斗司夫…「BSマンガ夜話」で共演。
・英子…73年結婚。一度離婚して復縁。
・子供:
長男…夏目倫之介。74年誕生。編集者、ライター。
次男。
※孫…悠生(ゆうき)。98年誕生。長男の子供。
□エピソードなど
・「性格的に会社勤めは無理」という予感が10代の頃からあった。
・大学時代に作品集「漫画」を自費出版。
・大学卒業直前、将来マンガで食べて行こうと決意してあちこちに原稿を持ち込んだ。
・サラリーマン時代からアルバイトでマンガやイラストを描いていた。
・若い頃は「漱石の孫」「文豪の孫」と呼ばれる事に抵抗があった。
30代半ばまではその手の取材は断っていた。
・雑誌「週刊朝日」にマンガコラム「學門」を連載(=82年〜91年)。
・マンガ批評というジャンルの第一人者。
線やコマ割りの分析による漫画表現論を確立した。
・手塚治虫の研究で第3回手塚治虫文化賞を受賞(=99年)。
・バラエティ「ジャスト」で自宅を公開(=03年)。
・海外のメディア、研究者からよくマンガに関して取材される。
・NHKの番組企画でイギリス・ロンドンの漱石が下宿していた部屋を訪れた時、
不思議な感情が湧き騰がって涙が流れた。
・学習院大学大学院人文科学研究科教授を務めている(=10.03現在)。
凡例:17.01現在=2017年1月現在