■松本白鸚(まつもと はくおう)(2代目)
□肩書き
歌舞伎俳優
□本名
藤間昭暁
□旧芸名
市川染五郎(6代目)
松本幸四郎(9代目)
□屋号
高麗屋
□生年
1942(昭和17)08.19(獅子座/B型)
□出身地
東京都
□出身校
私立暁星小学校
私立暁星中学校
私立暁星高校
早稲田大学第一文学部中退
□略歴(満年齢)
69年(27歳)舞台「ラ・マンチャの男」主演。
84年(42歳)大河ドラマ「山河燃ゆ」主演。
96年(54歳)ドラマ「王様のレストラン」主演。
※他の主な出演:
舞台 「アマデウス」「王様と私」「夏ホテル」
映画 「キネマの天地」「利休」「豪姫」
ドラマ「花の乱」「天才柳沢教授の生活」「古畑任三郎 すべて閣下の仕業」
□趣味
競馬 野球観戦 旅行
□特技
絵画 俳句 日舞(松本流宗家)
□特記事項
・父親は8代目松本幸四郎
・長女は松本紀保
・長男は10代目松本幸四郎
・次女は松たか子
■松本白鸚
□幼少時代〜
・父親は歌舞伎俳優の8代目松本幸四郎。
・母方の祖父は歌舞伎俳優の初代中村吉右衛門。
・2歳年下の弟、妹がいる。
・3歳の時、長野の善光寺に疎開。弟と一緒に蛙を捕まえて食べた。
・母親は芝居にうるさかった。
父親が忙しい時は母親が芝居を教えてくれた。
芸事全般に親しんで祖父の全盛期の舞台を数多く観ていた。
・両親とも多忙だったので両親と劇場でしか顔を会わせない日がよくあった。
母親は父親のマネージャーを務めていた。
・子供の頃、友達がいなかった。架空実況中継をしながらひとりで野球をやっていた。
・小学校時代、舞台の為に修学旅行を途中で帰った。
・中学時代、歌舞伎俳優になる事に反発して毎晩のように母親とケンカした。
・学生時代、サッカー部。
■松本白鸚
□私生活
・好物…チキンピラフ。そば。
ジンギスカン。砂肝の焼鳥。うなぎの肝焼き。
マグロのあんかけ。つぶ貝(大好物)。若竹煮。小梅。
さくら餅。アップルパイ。日本茶。
・嫌いな食べ物…茶碗蒸し。香草。きゅうりの酢の物。
・好きな酒…ワイン。ドライマティーニ。
・健康法…
喉の為に小梅2個と一緒に煎茶を飲む。
スポーツジム(毎日行く)。
・神棚にささげた水を寝る前に少しづつ飲む。
・風邪予防の為に常に保温マフラーを使う。
・お風呂の湯加減がよく判らない。
・雷が嫌い。
・好きな映画…「リトル・ダンサー」。
・好きなテレビ番組…バラエティ。ドキュメンタリー。
・自宅にお手伝いさんがいる。
・ペット…シーズー犬4匹(4匹とも牡=05.08現在)。
・住んでいる所…東京都港区南麻布(=06.09現在)。
・別荘がある所…軽井沢(=02.11現在)。
・いきつけ…
フレンチ「ドンピエール」(銀座=18.08現在)。
「キャンティ」(ネスラード)。
・大の巨人ファン。
・車場荒らしで歌舞伎公演のチケットなどを盗まれた(被害額約1000万円=00年)。
・方向音痴。
・せっかちな性格。食べるのが早い。焼肉を30分で食べ終わる。
・ダジャレが好き。
・舞台での失敗を私生活にひきずる事がある。
・妻に仕事の愚痴を言う事がある。
■松本白鸚
□人間関係
・藤村俊二、中村嘉葎雄、峰岸徹、中村勘三郎、
エド山口、グッチ裕三、モト冬樹、2代目市村萬次郎…暁星出身。
・佐々木功…暁星小学校の同級生。
・北大路欣也…高校の同級生。
・鳳蘭…ミュージカルで多数共演。
・三田佳子…松本がプレゼントしたあいびき(舞台用の椅子)を20年以上愛用。
・小泉純一郎…松本幸四郎のファン。「ラ・マンチャの男」を初演から観ていた。
・松井秀喜…友人。「ラ・マンチャの男」1000回公演を鑑賞時にサイン入りバットを貰った。
・三谷幸喜…高校時代から松本のファン。松本主演の舞台「バイ・マイセルフ」「マトリ
ョーシカ」ドラマ「王様のレストラン」の脚本を担当。
・西川忠志…松本を俳優として目標にしている。
・市川団十郎(11代目)、尾上松録(2代目)…叔父。
・尾上辰之助(初代)、市川団十郎(12代目)…従弟。
・2代目中村吉右衛門…弟。
・波乃久里子…松本は波野の初恋の相手。
・紀子…69.12.05結婚。九州・博多の大病院の一人娘。松本のファンだった。
・子供:
長女…松本紀保。71.10.15誕生。女優。
長男…市川染五郎。73.01.08誕生。歌舞伎俳優。
次女…松たか子。77.06.10誕生。女優。
■松本白鸚
□エピソードなど
・3歳の時、祖父・7代目幸四郎の「助六」で初舞台(外郎売の子供)。
当時の名前は松本金太郎。舞台に出るのが嫌で直前に母親にしがみついた
・小1の時、6代目市川染五郎を襲名。
・中1の時、ドラマ「大助捕物帳」に主演。
・17歳の時、福田恆存に抜擢されてドラマ「ハムレット」に出演。
・父親、弟とともに松竹から東宝に移籍(=61年)。
・22歳の時、ミュージカル「王様と私」に出演。
・フォーク調のシングル「野バラ咲く路」をリリース(50万枚のヒット=67年)。
・ブロードウェイミュージカル「ラ・マンチャの男」に招かれて主演した際、
英語の台詞を覚えて2ヵ月半で60ステージで精も根も尽き果てたが、
千秋楽のクライマックスで最前列にいた女性が目頭をハンカチでぬぐった時、
ハンカチが暗い客席の中で光って見えて苦しさがその白いハンカチに全部吸い込まれていくように感じた。
・ミュージカルの時は洋食、歌舞伎の時は和食を食べる。
・家族で雑誌の取材を受けて「普段通りに一家団欒して下さい」と言われた時、
普段は一家団欒した事がなかったので全員で「一家団欒の芝居」をした。
・9代目松本幸四郎を襲名(=81年)。
・父親の遺産で踊りの稽古場を作った。
・イギリスで「王様と私」を上演(=90年)。
・CM「東芝 かわりばん庫(冷蔵庫)」で次女・松たか子と共演(=96年)。
・演劇企画集団シアターナインスを旗揚げ、
第1作公演の二人芝居「バイ・マイセルフ」で長男・市川染五郎と共演(=97年)。
・舞台「マトリョーシカ」で、長女・松本紀保、長男・市川染五郎と初共演(=99年)。
・舞台「ラ・マンチャの男」の挿入歌のCD「見果てぬ夢」(松たか子とのデュエット)を限定発売。
・九代琴松の名前で舞台「夢の仲蔵」を演出(=00年)。
・舞台「ラ・マンチャの男」「夏ホテル」などで、長女・松本紀保、次女・松たか子と共演。
・日本シリーズ第1戦で君が代を独唱(=02年)。
・60歳の誕生日に舞台「ラ・マンチャの男」の通算1000回目公演(=02年)。
・舞台「ラ・マンチャの男」の千秋楽でミュージカル通算出演2000回を達成(=05年)。
・「勧進帳」の弁慶は当たり役(演じた通算回数は1100回以上=17.12現在)。
1000回公演を奈良の東大寺で開催。
・親子三代同時襲名(=18年)。
松本幸四郎(9代目)→松本白鸚(2代目)
市川染五郎(7代目)→松本幸四郎(10代目)
松本金太郎→市川染五郎(8代目)
・舞台「ラ・マンチャの男」最終公演(=23.04.25横須賀芸術劇場)。
69年の初演から54年間主演。通算上演回数1324回。02年以降自ら演出。
・主な著書:
「ひとり言」「ギャルソンになった王様」「松本幸四郎の俳遊俳談」
凡例:20.01現在=2020年1月現在